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投稿日:2026.05.01

予実管理とは?目的や進め方や導入するメリットをわかりやすく解説

会社の数字を見ながら経営判断をしたいと考えたときに、「予実管理とは何か」「予算管理とは何が違うのか」と迷う方は少なくありません。

予実管理は、予算と実績を比べながら、計画との差異を確認し、必要な改善につなげていく考え方です。会社の数字を可視化するだけでなく、課題に早めに気づき、次の打ち手を考えやすくなります。

この記事では、予実管理とは何か、予算管理との違い、導入するメリット、注意点までわかりやすく解説します。

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予実管理とは?

予実管理とは、あらかじめ立てた予算と、実際の実績を比べて、計画どおりに進んでいるかを確認する管理方法です。

  • 「予」:予算(立てた目標)
  • 「実」:実績(実際の数字)

その差を見ながら、会社の状況を把握し、次の一手を考えていきます。

予実管理とは予算と実績を比べて確認すること

期初や月初に売上や利益の目標を立てても、目標を立てただけでは、どこまで進んでいるのか、何が想定と違っているのかは見えにくいものです。

予実管理では、予算に対して実際の売上・利益・経費などを照らし合わせます。これによって、次のような点を把握できます。

  • 売上が目標に届いているか
  • 経費が想定より増えていないか
  • 利益率が落ちていないか

予実管理は数字を比べるだけではない

予実管理で大切なのは、予算と実績を並べて終わらせないことです。差異が出た理由を確認し、どう改善するかまで考えてはじめて意味を持ちます。

たとえば、売上が予算を下回っていた場合でも、原因によって打ち手は変わります。

差異の原因 考えられる打ち手
客数の減少 集客方法の見直し
単価の低下 価格設定や商品構成の見直し
受注時期のズレ 受注計画・営業フローの見直し

また、売上が順調でも広告費や人件費が増えていれば、最終的な利益は予定より少なくなることがあります。

このように予実管理は、数字のズレを見つけるだけでなく、その背景を読み解き、経営判断につなげるための考え方です。

予実管理と予算管理の違い

予実管理を理解するうえでは、予算管理との違いを知っておくと頭に入りやすくなります。どちらも会社の数字を扱う考え方ですが、役割は少し異なります。

項目 予算管理 予実管理
主な目的 目標となる予算を立てる 予算と実績の差を確認し、改善につなげる
重点 計画の作成 比較、分析、見直し
行うタイミング 主に期初・計画策定時 月次や週次など継続的
主な使い方 目標設定、資源配分 進捗確認、差異分析、軌道修正

予算管理は、売上や利益、経費などについて、あらかじめ目標を立てることに重きがあります。

一方で予実管理は、その目標に対して実際の数字がどうだったのかを比べ、必要に応じて見直していくことが中心です。

そのため、予算を立てるだけでは十分とはいえません。立てた予算が実際にどう進んでいるのかを確認し、経営に活かすことが大切です。

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予実管理を導入するメリット

予実管理を導入するメリットは、数字を経営に活かしやすくなることです。主なメリットは次の4つです。

  • 課題に早めに気づける
  • 数字をもとに改善できる
  • 金融機関への説明がしやすい
  • 数字への意識が社内に広がる

それぞれ見ていきましょう。

課題に早めに気づける

予実管理では月次や週次で数字を確認するため、課題を早い段階で把握できます。試算表を年次や数カ月に一度しか確認していないと、問題に気づくのが遅れやすくなります。

継続して見ていけば、次のような変化もつかみやすくなります。

  • 売上の伸びが止まっていないか
  • 利益率が下がっていないか
  • 特定の経費だけが増えていないか

単月では一時的に見える変化も、予実管理を続けることで「計画とのズレが続いているのか」まで判断できます。早めに気づければ、販売方法の見直しや経費の調整など、次の一手を考える時間も確保できます。

当法人の支援事例 月次決算を月初10日ごろまでに固められる体制へ見直したことで、経営判断のスピードを上げられた会社様があります。月次の数字を早めに把握できる体制があってこそ、予実管理は本来の力を発揮します。

数字をもとに改善できる

予実管理で差異を確認すると、どこを見直すべきかが具体的に見えてきます。同じ「利益の減少」でも、原因によって打ち手は変わります。

利益が落ちた原因 見直したい打ち手
売上の未達 集客方法・営業活動・価格設定
コストの増加 広告費・外注費・人件費の使い方
粗利率の低下 商品構成・仕入れ条件

予実管理を行うと、「数字が悪い」と感じるだけでなく、「何が原因で、どこを改善すべきか」を具体的に考えられるようになります。

金融機関への説明がしやすい

予実管理は社内の経営判断のために行うものですが、結果として金融機関への説明にも役立ちます。日ごろから数字をまとめている会社は、以下のような説明がしやすくなります。

  • 現在の経営状況
  • 計画と実績の差異とその理由
  • 今後の見通しと資金の使い道

金融機関は現在の売上や利益だけでなく、将来の見通しや資金の使い方も重視します。日ごろから数字を見える形にしていることは、外部への説明で大きな安心材料になります。

当法人の支援事例 計画の前提と数値の根拠を丁寧に作り込んだ結果、以下のような実績につながった会社様があります。

  • 当初の希望額よりも広いレンジで融資が決まった
  • 補助金の採択を経て、設備投資の自己負担を抑えられた

融資や資金調達の場面で、予算と実績の見せ方に不安がある方は、ぜひ一度明治通り税理士法人にご相談ください。

数字への意識が社内に広がる

予実管理を続けていくと、経営者だけでなく社員一人ひとりが数字を意識して動くようになることがあります。売上や利益が「自分ごと」として共有されると、現場の判断や提案も数字に基づいたものに変わっていきます。

当法人の支援事例 月次の財務会議を社内で最も重要な意思決定の場に位置づけた結果、社員全員に経営数字への意識が広がり、売上が約1億円から約15億円規模まで伸びた会社様があります。

予実管理は単なる数字合わせではなく、組織全体の動きを変える土台になることもあります。

予実管理でよく見る項目

予実管理で見る項目は、業種や事業内容によって変わります。ここでは、多くの会社で共通して確認されやすい5つの項目を紹介します。

項目 見るポイント
売上 計画どおりに収入が立っているか
利益 売上から経費を引いて、いくら残ったか
粗利 売上から原価を差し引いて採算がとれているか
経費・コスト 想定外に膨らんでいる支出はないか
資金繰り 手元のお金が回っているか

売上

売上とは、商品やサービスを提供したことで得られる収入のことです。予実管理でまず確認されやすい、基本となる項目です。

月ごとの売上が予算を下回っていた場合でも、原因が一時的なものか、この先も続きそうなものかによって対応は変わります。次のように分けて見ると、どこで差が出ているかを詳しく確認できます。

  • 商品別
  • 部門別
  • 店舗別
  • 担当者別

ただし、売上だけで順調かどうかは判断できません。利益や経費など、ほかの項目とあわせて見ていくことが大切です。

利益

利益とは、売上から原価や経費などを差し引いたあとに会社へ残るお金のことです。売上が順調でも、経費が増えていれば利益は残りにくくなるため、必ずあわせて確認します。

売上 経費 利益への影響
予算どおり 想定以上に増加 予定を下回る
やや未達 抑えられている 大きくは崩れない

予実管理では、「どれだけ売れたか」だけでなく、「どれだけ利益が残ったか」まで確認することが大切です。

粗利

粗利とは、売上から売上原価を差し引いた利益のことです。商品やサービスごとの採算を見るときに使います。

売上規模だけで判断すると、実態を見誤ることがあります。

  • 売上が高い商品でも、仕入れや外注費が多ければ、残る利益は少ない
  • 売上規模は小さくても、粗利率が高ければ収益を支える存在になる

特に商品数や事業が複数ある会社では、粗利を見ることがそのまま経営判断につながります。

経費・コスト

経費・コストとは、事業を運営するためにかかる支出です。予実管理では、次のような項目がよく見られます。

  • 広告費
  • 人件費
  • 外注費
  • 家賃

経費は売上より後回しにされがちですが、利益に大きく影響します。売上が計画どおりでも、広告費や人件費が想定以上に増えていれば、利益は予定より下がります。

毎月同じに見える支出でも少しずつ膨らんでいることがあるため、予算と比べながら継続して確認することで、見直すべきポイントが見えてきます。

資金繰り

資金繰りとは、会社に入ってくるお金と出ていくお金の流れを管理することです。利益が出ていても、手元にお金が残るとは限りません

会社経営では、入金と支払いに次のようなズレが起こりがちです。

  • 入金:売上が立っても、後日になることが多い
  • 支払い:仕入れ・給与・家賃などは先に出ていく

このズレが大きいと、損益計算上は黒字でも手元資金が苦しくなることがあります。特に次のような会社では、資金繰りをあわせて確認しておくと安心です。

  • 設備投資の予定がある会社
  • 入金サイトが長い業種
税務の悩みはご相談ください
「税理士の切り替えを考えている」「経理が回らないから外注したい」「今の税理士でよいのか悩んでいる」などのお悩みに対し、無料相談を受け付けております。

予実管理を税理士と進めるメリット

予実管理は社内の数字に関わるものですが、税理士と一緒に進めることで形にしやすくなります。主なメリットは次の3つです。

  • 自社に合った進め方が見えてくる
  • 日々の経理や月次処理とつながる形で進められる
  • 差異の見方や改善の方向性を相談できる

自社に合った進め方が見えてくる

予実管理に「正解の型」はありません。業種や事業の内容、会社の規模によって、重視すべき数字や管理する単位は変わります。

会社のタイプ 見たほうがよい単位
店舗型の事業 店舗ごとの売上・利益
複数のサービスを展開 事業別・商品別
資金繰りに課題がある 入金と支払いのタイミング

税理士と一緒に進めると、自社ではどの数字を、どの単位で見るべきかが見えてきます。最初から細かく管理しすぎて続かなくなることを避けながら、今の会社に合った形で始められる点は大きな価値があります。

日々の経理や月次処理とつながる形で進められる

予実管理のもとになる数字は、日々の経理や月次処理とつながっています。経理側の整え方が不十分だと、予実管理にも次のような支障が出ます。

  • 勘定科目の扱いがそろっていないと、予算と実績を正しく比べられない
  • 月ごとの締め方が統一されていないと、数字の比較がぶれる
  • 集計方法が合っていないと、部門別・事業別の数字を出しにくい

税理士と一緒に進めると、予実管理に必要な数字を日々の経理や月次管理とつながる形でまとめられます。予実管理だけが独立した作業になるのではなく、日常の経理から自然につながるため、継続しやすくなります。

差異の見方や改善の方向性を相談できる

予算と実績に差異が出ても、その数字をどう見るかは簡単ではありません。差が出たという事実だけでなく、背景まで考えてはじめて改善につながるためです。

たとえば、同じ「利益が落ちた」場合でも、原因によって打ち手は変わります。

利益が落ちた原因 取るべき対応の方向性
売上の未達 集客や営業活動の見直し
粗利率の低下 商品構成・仕入れ条件の見直し
広告費・人件費の増加 コスト配分の見直し

税理士と一緒に進めると、どこに注目すべきか、どの差異を重く見るべきかを一緒に検討できます。数字を確認するだけで終わらせず、経営判断につながる形で見ていけることは、予実管理を続けるうえで大きな価値になります。

予算と実績を見てはいるものの、次の一手に迷う方へ 明治通り税理士法人へお気軽にご相談ください。差異の見方から、その先の打ち手まで、一緒に考えてまいります。

私たち明治通り税理士法人がサポートできること

私たち明治通り税理士法人では、会計や税務のサポートを通して、日々の業務を進めやすくし、安心して経営や本業に集中できるようお手伝いしています。

ここでは、明治通り税理士法人の主なサポート内容をご紹介します。

今の数字の見方をまとめながら進められる

予実管理を考え始めても、「何を見ればよいのか分からない」という方は少なくありません。

売上だけを見ればよいのか、利益や粗利まで見るべきなのか、部門別や事業別に分けて確認したほうがよいのかは、会社によって変わります。

私たちは、現在の経理の流れや経営上の課題を確認しながら、どのように数字を見ていくとよいかを一緒に考えていきます。

たとえば、売上と利益のズレを見たいのか、経費の増え方を確認したいのか、資金繰りまで含めて見たいのかによって、整えるべき項目や見方は変わります。

そのため、最初から複雑な形を目指すのではなく、今の会社に合った見方から始めていくことが大切です。

はじめて予実管理を検討する方でも、状況を確認しながら無理のない形で進められるようサポートしています。

日々の経理とつながる形で整えやすい

予実管理は、日々の経理とかけ離れた形にすると続きにくくなります。予実管理のためだけに別の資料を毎回作る必要があると、手間が増え、いつのまにか形だけのものになってしまうこともあります。

当法人では、日々の記帳、月次処理、予算の確認を一連の流れとして見直すことで、特別な作業を増やさずに予実管理を続けられる形をご提案しています。たとえば、部門別や事業別に数字を見たい場合は、もとの記帳ルールから一緒に見直すことで、必要な数字をスムーズに取り出せる状態を作っていきます。

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明治通り税理士法人は、記帳や申告だけの税理士ではありません。
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予実管理についてお悩みの方はご相談ください

予実管理を取り入れると、予算と実績の差を見ながら、会社の数字を経営判断に活かせるようになります。

ただし、何を予算に入れるべきか、どのように比較すればよいか、差異をどう見ればよいかなど、実際に進めようとすると迷う場面も少なくありません。

明治通り税理士法人では、創業まもない会社様から年商数十億円規模の会社様まで、幅広くご支援してまいりました。日々の経理や会計の流れをふまえながら、今の状況に合わせて少しずつ進める方法もご提案できます。

初回のご相談はオンラインでも承っております。予実管理についてお悩みの方や、数字を見ながら安心して経営判断をしていきたい方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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